2020/02/15『習礼と話芸の極み』①

一昨日(2/13)、高野山真言宗の大会で倉敷芸文館に出向きました。檀信徒大会という大きな布教教化の催しで、一般人に真言宗空海さまを知って頂こうという主旨で数年に一度開催されます。

今回、興味津々だったのは、支所長の企画であるステージ上の大般若転読法要、そして自治布教団長(以下、自布団長)が演出なされた講談の3席。支所長とは地域をまとめる宗団の国会議員のような役割。今期の支所長は、若き頃から加持祈祷の修行を積んだ御方。自布団長は、人間国宝桂米朝さんの弟子である噺家出身という、いわゆる話芸のプロという御方。※自布団長であるこの人と私は長きにわたってラジオ番組をやっている。

まずは大般若転読法要。ステージ上に青年僧らを列席させての大迫力の法要でした。とにかく習礼(真言宗でシュライと読む=練習のこと)の後がしっかりと見て取れる。生半可な取り組みではここまで完璧には無理だとわかる内容でした。そして、支所長の願文もご挨拶も素晴らしく、心に響くものでした。※今回は国家安穏を軸に流行病の沈静、災害の鎮めなどを願う内容だった。これは珍しいことでこういう場では先祖供養がほとんどなのである。

明日へ続く……。