2020/06/30『作務衣を語り尽くす』

着衣系の話題が続きます。 高野山に居る頃は作務衣が日常、当たり前の服装でした。今から30年前のことです。学生も修行僧も多い時代でしたから、たくさんの作務衣屋、仕立屋がありました。身長と体重と(たぶん)ウエストを登録すると後は生地見本をみて、名…

2020/06/20『大丈夫、履いてますから』

すっかりご無沙汰となってしまいました。いろいろ配信していると、文字を綴ることが一番億劫で……それでもお付き合いありがとうございます。内容は法話じゃなく、ボヤキです……あしからず。 近頃、ネット界隈で「涼しい袈裟(法衣)」が話題となっています。ご…

2020/04/30『ユーチュー坊』

ここ数日間、パソコンの前に座りっぱなしでした。スタッフさんとちょっとしたやりとりから「リモートで毎日、勤行って出来るの?」ということになって、勢いに任せて「やってみますか!」となりました。それが決まったのが、先週(2020/04/25)で発信が月曜…

一生のうちでやりたいこと

すっかり間が空いてしまいました。お変わりありませんか。 私はのんびりしていますが、あれもこれもやりたい!ことがあって、1時間毎に課題を変えて取り組んでいます。ちなみに今日は法務の間をみて、張り子の「張り」を極めたいと朝から悪戦苦闘しています…

2020/04/06『オンラインで自己研鑽』

このブログシステムの今週のお題「オンライン」だそうです。考えてみれば、私は常にオンラインの生活です。 オンライン……この状況下においてつくづく思うことがあります。それは「多趣味でよかった……」ということ。特に「モノを作る」という趣味ほどの自己研…

2020/04/01『内に向けて楽しむ』

法務を除いて、外(境内の外)に出ることを控えています。ラジオの仕事は仕方ありませんが……。 当面、県外の法話会や講演はなくなったので、ずいぶん気持ちが(良い意味で)緩んで、原稿を書いたり、サイトを追加したり、土人形を作ったりしています。あとは…

2020/03/31『それこそスッと入る感覚です』

今朝も過去の日記からです。細胞レベルの話で「人は2年で完全に生まれ変わっている……いわば、別人である」という仮説を聞いたことがありますが、毎朝、過去の日記を読み直していると「他人」のものを読んでいるような新鮮な感覚があります。頑固……よく言え…

2020/03/30『過去の日記』

このブログの前にやっていた1,000文字限定の「法話な日記(さるさる日記システム使用)」を読み返しているとなかなか面白いので、時々ここに載せていこうと思います。 今回は、2009/10/18/08:23:54に更新した内容を少し加筆修正して、最後の部分に「いま思う…

2020/03/25『ゼロを取り戻せ』

この時世、こと国難とも言える騒動と直面してしまうと、なにか天からの「警告」ではあるまいか?などと考えてしまいます。 わたしのように五体満足、さして悩みもなく、のほほんと生きている者でさえ、窮地を感じてしまうのだら、病に伏せる方や経済に困窮な…

2020/03/21『真面目を笑う』

こんなときこそ……という言葉の使い方はどっちにも転びます。景気が悪いと嘆くだけではなく、ピンチをチャンスに変えられたらどんな窮地も面白くなります。 長年、落語家であり真言宗の僧侶である桂米裕さんとラジオをやっていますが、彼との絡みで心がけてい…

2020/03/20『無観客試合に思うこと』

昨日、出先でとあるサービス業のスタッフと会話をしました。 「本社の方針によりマスクのままで失礼いたします」といきなりのご挨拶。それを受けてわたしは「それは理解できるけど、挨拶ならまずはマスクを外しなさい」と一言。賛否両論あるとは思いますが、…

2020/03/17『息子と弟子の違い』

次男が大学進学のため、昨日(2020/03/16)上京しました。最後の大荷物をといて、組み立てるために私も初めて同行しました。とはいっても、男同士ですからほとんど会話はありません。 担任からは「無理だ」と言われた希望校に合格したのです。さぞかし希望に…

2020/03/13『空調の捉え方』

わたしの周辺でもそろそろ講演会の中止や延期の話が出始めました。主催者がやりたくても、会場管理者や周辺の人たちへの配慮という理由が多い。ウイルスと共に世間体とも闘っている印象を受けます。また法話会などは「高齢者が集う」ことを心配しての英断も…

2020/03/06『ラジオの奇跡』

わたしはモノゴトの流れには同調って力が働いていると信じています。そのためには「見たいなぁ、聞きたいなぁ、知りたいなぁ」という好奇心を素直に発信し続けることかなと。だから、わたしの周りでは「たまたま」が善い感じで現れることが多い。朝一番でつ…

2020/03/03『メルマガ・ほほえみ法話』

わたしがやってるメルマガ『ほほえみ法話』がすこしだけ話題になっています。これは今から約20年前、まだまだネット環境も整っていなかった時代に「毎日、法話を届けよう!」と発心して始めたメールマガジンです。こう 高野山時報より 始めるに当たって「と…

2020/03/02『こういう時こその法話』

坊さんによって「法話の定義」は違うと思いますが、私は本来「こうあるべき」という軸はブラしちゃいけないと思っています。こと、同じ宗派なら特に。 今朝ここに記す内容は「法事の場」で坊さんに使って欲しい内容です。坊さんが使わないなら、在家の皆さん…

2020/03/01『やっちもねぇ』

やっちもねぇ……という言葉は倉敷でよく使われる方言です。意味は「くだらない」「つまらん」「そんなことやってどうなるんだ?」というニュアンスで使われます。 わたしはこの言葉が大嫌いです。若き頃、何かに燃えて目上に提案すると、決まって「やっちもね…

2020/02/28『マスク加持という方便』

拝む者は固い頭じゃ、その功徳は半減する……そんなことを若きころ言われたことがあります。それは「良い道具を持っていても一つの用途でとどまっていてはいけない」というような意味からだと解釈した記憶があります。 昨日のお護摩で寄贈されたマスクをお加持…

2020/02/27『ブラ法話〜東寺編』

今回の個展は基本、京都に滞在していたので、その間に「何か法話イベントをやろう」と心に決めていました。 1つは『弘法さんの寺子屋』と題して、ギャラリーの母屋・ちおん舎さんの広間で「空海さまを語る会」を催しました。発案は京都の方々で「空海、弘法…

2020/02/26『個展を終えて』

京都での個展『仏さまと京の都展』、無事に閉幕しました。さすがにウィルス騒動で客足はいつもよりは少なめでしたが、それでもわざわざ足を運んで下さる方々の情熱はすごかったです。 今回はすこし色を意識した作品を多めに用意しました。季節や世情によって…

2020/02/22『私的流行病予防』

私はどうも流行りになり遅れるようです。ブームで行列になることも苦手だし、レンタルDVDなども新作に手を出したことはほとんどありません。短気でミーハーなイメージを持つ人がいますが、何かをかき分けて手にすることはなるべく避けて生きていきたいと思う…

2020/02/21『仙人・今貂子』

今回の京都の個展には裏課題がありました。それは京都で活躍中のディープな方々を私の作風でカタチにすること。中でも「太夫と禿」と「舞踏家・今貂子」は大きなテーマです。 太夫さんについては次の機会に語るとして、今日は今貂子さんについて綴ります。彼…

2020/02/20『個展が始まりました』

今年最初の個展が京都にて始まりました。開催できて、正直ホッとしています。同時に自身の現在地を確認する意味でも開催してよかったなぁと(まだ初日なのに)一人で感動しています。 今回は冬であり、世相も暗い話題が多いので、ポップな作品を多く出展して…

2020/02/18『首かけスピーカーにハマる』

最近、買い物した物で一番のお気に入りは「首かけスピーカー」です。通販番組でお年寄りの聴力をフォローする器具を見たことありませんか?基本的にはあの原理、それを機能的にスポーティにした物です。 私はこのところイヤホン運が良くありません。Bluetoot…

2020/02/17『水行駄話〜墓穴編』

今年は暖冬で毎朝の水行もずいぶん楽をさせてもらっています。いつもは温暖な岡山といえど、2月はかぶった水が足下でシャリシャリと凍ることもしばしばです。それが今年はない!このまま春が来れば良いのですが。 昨日、こんな会話がありました。 お客さん…

2020/02/16『習礼と話芸の極み』②

さて、法要終わりのすこし長い休憩の後、講談3席(90分休みなし)が始まりました。この日のメインイベントです。ここで自布団長による「講談」解説。簡潔すぎる説明でどんどん期待が膨らんできます。 前座は旭堂南歌さんによる『弘法大師一代記』。ここで「…

2020/02/15『習礼と話芸の極み』①

一昨日(2/13)、高野山真言宗の大会で倉敷芸文館に出向きました。檀信徒大会という大きな布教教化の催しで、一般人に真言宗、空海さまを知って頂こうという主旨で数年に一度開催されます。 今回、興味津々だったのは、支所長の企画であるステージ上の大般若…

2020/02/14『知っておきたい霊魂のこと』

今日という日(2/14〜15・釈迦涅槃の日)を顧みて、たまにはこのような書籍も良いかも知れません。 それは『いま知っておきたい霊魂のこと/正木晃』という2013年に発表された書籍です。いわゆる霊魂というタブーに仏教学者が触れたものです。曼荼羅研究でも…

2020/02/13『ぼやきと耕し』

野村克也さんがお亡くなりになりました。いま改めて振り返ると「偉大だったなぁ……」とつくづく思います。 私は文章の書けるスポーツ選手が大好きで、その中でも『野村哲学』は野球だけではなく、人生においても役立つものが多かった。その点でいえば、落合さ…

2020/02/11『過去を捨てちゃえ』

情報の取り入れ方は大事です。今回の新型肺炎も言えることです。感染者は現段階で減ることはないでしょう。でも研究と現状の把握で徐々に光明が見えているのだと思います。でも……絶望的なことを発する者も多く、気の弱い人はパニックに陥ってしまいます。例…