2020/02/07『お守り授与心得』

星供養(節分祈願)が終わって、お守りやお札をすべて送り終えました。便利な時代で信者さんたちから「無事届きました」とLINEやメッセンジャーでお礼が届くんです。(ごく一部ですけどね。)

そこでのやりとりで「お守りの扱い方」というような内容が見られるようになって、私としては「ん?そんなことも知らないの?」「ん?自分が当たり前に思っていることって案外伝わってないのかも?」と思うようになったんです。

ならばと奮起して一昨日、『高蔵寺のお守り(お札)授与心得』なるものを作成してみました。これは篤信のある授者にしか見せられないかなりコアな内容なのですが、試験的に近い人たちに読んでもらったらかなり好評でした。先輩のお坊さんたちにも添削してもらって「OK」も出たからひと安心。これからはこれを活用する機会が増えそうです。

信仰の薄い人が読むと誤解が生じるので、ここに詳しくは載せられませんが要点は以下の通りです。昨日、ラジオ(FM岡山)でもすこしお話ししましたけどね。

 

・お守り(お札)は「開眼」している。

・開眼とは、ご本尊の魂をお守り(お札)に込めること。

・それはご本尊の分身を身につけるということ。

・授かっただけでは功徳はない。

・とにかく信じきること。

・常に身につけ(祀り)その者の精進により機能する。

・何よりも大切にすること。

・困ったり、迷ったら、ご真言を唱え頼りきること。


要は授かる者に覚悟と活用という気持ちがないと功徳は受け取れないってことです。これからはこういうことをお寺側ははっきり申し渡さねばならない時代だと確信しています。