2020/02/01『ということで……』

突然、PCの具合が悪くなってあーだこーだと触っているうちに致命的な状況になってしまいました。あれこれ訊ねてみたら、物理的な問題よりシステム上のトラブルということがわかってきて初期化、そして再ダウンロードでなんとか復活。でも……バックアップが破損したり、消滅したりで、まだまだ本来の稼働にはほど遠い状態なのでございます。

しかし今日から2月、なにかこう区切りをつけたい気持ちでいたものだから、とりあえずいろいろ着手しようということでこの雑記を始めます。ここには法話ばかりじゃなく、趣味や今の気持ち、愚痴、お気に入りの紹介などを綴れたらなぁと考えています。

ということで……今朝はちょっと思い出した過去のことを紹介します。住職になった頃の話です。だから平成7年くらいだったかなぁ……当時は若僧が住職になったということで、とにかく尖って意地を張ることが「俺じゃ!」と力んでいました。

そんな住職だから檀家も信者さんも張り合ってくるわけです。私が水行を語ると「私もやってます、お風呂の後に!」とか言ってくる。すると私は「風呂で温々とした後の水は修行とは言わない」と全否定。こんな調子でいつもガンガンやっていました。

ある日のことです。「おじゅっさんは朝早くから拝んでるのか?」と訊いてきたので「あんたが寝てるときから拝んでるわ!」と突っぱねてやった。すると「ほんまじゃな?」と翌朝、わざわざ確認来たんです。ご苦労なことでございます(笑)

そのときたまたまお堂が真っ暗だったので「やっぱり起きてない!拝んでない!嘘じゃった!」と朝からやかましい。実はその人が来たのは朝6時過ぎ、私が拝み終わったのは5時半前だったのです。「そうギャーギャー言わずに、もしよかったらお堂に入ってごらんよ」と勧めました。すると堂内のお香の余韻と仏さまの気配に「ありがてぇもんじゃなぁ……」と手を合わして涙声で読経していました。

べつに私が偉いわけじゃないけど、どの道にもその道のプロフェッショナルがいるわけで、外野がわめくことじゃない。自分の基準の早朝より「早い朝もある」って説法したことを思い出します。今朝の冷え込みで、あの冬の朝を思い出したのでした。

さて、今日から私が主宰する「坊さん玩具工坊」を改めて『坊さん工房』として作品を発表することにしました。大したこだわりはないけど「ということで……」って気分なので何卒よろしくお願い申し上げます。